あしげ日記:2021-3-10

あしげ日記

「母趾種子骨障害に対する関節鏡下種子骨切除術」の論文をひとまず英語添削会社に出したので、次に、強剛母趾の中足骨骨切り術の論文の手直しに入りました。

こちらの論文も去年Journal of Bone and Joint Surgeryという整形外科では有名な雑誌に投稿しましたが、一発rejectされました(笑)。理由は方法の記載がダメすぎる、とのことでした。

それだけだったら書き直すチャンスくらい与えてくれればよいのに、査読者の一人はかなりご立腹な様子でした。ちなみにもう一人はなんとacceptで、ひとりがreject、ひとりがaccept、という極端な乖離をしていました。編集長曰く「非常にご高名な先生方に査読をお願いしました。一発rejectとした理由は第一査読者が書かれている通りです」と書いてあったので、よりご高名な先生のほうを怒らせたようですね。そう言われると誰を怒らせたのか、とても興味がありますね(笑)。

母趾種子骨障害の論文の査読で、とても丁寧に方法の書き方を教えてもらいましたので、やっと方法の書き方のコツがわかりました。その目でこの強剛母趾の論文の方法の箇所を読むと、確かにダメですね。怒りに任せて一発rejectは大人げないにしても、これでacceptと言ってもいけないと思います(笑)。

そのご高名な先生を怒らせた理由は、強剛母趾のそれまでの治療体系をまるごと否定するような書き方をしたからです。「今までと違うことを主張しているくせに、方法の記載はこんなにお粗末かよ」とご立腹されたようで、おそらく今までの治療体系の構築に大きく貢献した誰か、ということなのでしょうか。もう一人の査読者(この先生もご高名とのことですが)は、そこまで今の治療体系に思い入れがないからか、論文の意見に「なるほどねー」と思って、方法の不備などあまり気にせず、素直にacceptにしてしまったようです。

先日、名言集を読んでいたら、ニュートンの言葉に「自分の意見を通したいときは、人を怒らせないことだ」というのがありました。ニュートンほどの天才が、自分の考えた理論を通すために他の学者を怒らせないように忖度した、というのは衝撃です。あれほどの天才が如才なくふるまえたら最強じゃないですか。しかし、この言葉を発したニュートンにはちょっとがっかりしてしまいました(笑)。ニュートンレベルならもっととがっていてほしかったですね。逆にガリレオ・ガリレイにはちょっと親近感がわいてしまいました。

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