あしげ日記:2021-3-17

あしげ日記

きのう関節鏡下母趾種子骨切除術の手直し原稿を英語添削会社(Enago)に再提出しましたので、また強剛母趾の中足骨骨切り術の論文に戻りました。

この論文では、中足骨骨切りの及ぼす効果が病期のステージどれにおいても差がないことを統計的に示し、それゆえに中足骨の問題が強剛母趾の病態で重要な位置を占める、という論の展開をしています。そのため、統計的な処理の妥当性が重要になってきます。

査読者の統計的な突っ込みに堪えるため、t検定や一元配置分散分析で統計処理していたデータを、Wilcoxonの符号付順位検定とKruskal-Wallis検定に置き換えました。後ろの2つはノンパラメトリック検定と言って、「ノンパラメトリック検定に学ぶ入試合否判定法」で書いたFriedman検定と同じように、順位和を使った頑健な(データの分布に左右されにくい)検定法です。

統計の勉強は一昨年に1年間くらいかけて自習しました。自分的には、「親切な医療統計学」「統計学図鑑」「医科統計学が身につくテキスト」の組み合わせが最強ですね。これと無料の医療統計ソフトEZRがあれば十分です。あとは、「医科統計学が身につくテキスト」原本である「Medical Statistics at a Glance 」をKindleに入れて、そこの英文を参照にして書けばいいだけです。

自分で整理したデータを自分で統計ソフトを使って解析するのは楽しいです。以前は統計会社にデータ処理を依頼していましたが、そんなことをしたら楽しさが半減するし、自分の出したデータに愛着もわかないし、データの性質とそれを解析する統計手法の性質の理解がいい加減になるし、いいことがないですね。楽をしようとしたらダメです。

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