あしげ日記:2021-4-26

あしげ日記

今朝は傾向スコアの本「できる!傾向スコア分析 SPSS・Stata・Rを用いた必勝マニュアル」を読んでいました。

この本はわりといいですね。Amazonの書評だとこれじゃ足りないだの悪く書かれていますが、入門書としては十分だと思います。あくまで臨床家の目線に立って、当座必要なことを簡単な解説とともに提示し、あとは実際にやってみよう、という感じのノリがいいです。細かいことは後から自分で勉強すればいいから、ひとまずはある程度独り立ちできるところまで効率的に引き上げよう、というスタンスが教育的に優れています。教育ってそういうものでしょう。

この中で気になったのが、傾向スコアが適切かどうかc統計量という指標で調べよう、ということでした。2つの治療群の背景因子が似過ぎていると、c統計量が低くなり、傾向スコアが2治療群の識別に役立っていない、ということを意味します。

今企画している足底腱膜炎における足底腱膜切離と骨棘削りとの比較では、特に選り好みしてどちらかの治療法を選択していたのではないため、背景因子が似通っている可能性が高いです。すると、このc統計量が低くなることが予想されます。

まぁそれならそれで、「これらの背景因子を用いて傾向スコアを作成した結果、c統計量が低く、背景因子が似通っていることが示された」といえばいいだけの話なので、あえて傾向スコアという手法を捨てる必要もなさそうです。また、そのほうが、交絡因子調整が必要かどうかを検討したことになるので、意味はありそうです。

実際に自分で計算すると、また気づくことがあるかもしれません。

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