あしげ日記:2021-4-3

あしげ日記

今日もMendeleyで足底腱膜炎の内視鏡手術の文献を読んでいます。

足底腱膜炎の内視鏡手術の文献を検索するのは結構大変ですね。というのも、よいレビューの文献が見当たらないので、そこを手掛かりに他の文献を芋づる式に引っ張ってこられないのが理由です。アキレス腱付着部症の手術療法では優れたレビューがあったので、そこから一気に全体像を把握することができたのですが、足底腱膜炎の内視鏡手術にはレビューそのものがありませんでした。ひとつシステマティックレビューはありましたが、それはいまいちでした。

レビューとシステマティックレビューは、似ているようで別物です。レビューは、経験のある先生が、自身の見解も踏まえながら過去の文献をまとめて解説したものです。一方、システマティックレビューは、文献のピックアップの仕方を厳密に定めた上、その手法にのっとって文献をまとめたものです。システマティックレビューは、文献の検索の仕方や論文を書く練習になるので、主に経験の浅い若手の医師がやることが多く、また、経験が浅く自身が文献の価値を判断できないがゆえに、誰がやっても同じようなまとめになるよう、文献のピックアップの方法が厳密に決められています。

一般にシステマティックレビューは、論文を無機質に(系統だった方法論に従って)網羅してくれるため、参考になることが多いのですが、この足底腱膜炎の内視鏡手術のシステマティックレビューはいまいちでした。その理由は、このシステマティックレビューでは、比較対照群を設定しないケースシリーズはすべてカットし、さらに、2000年より前の文献もすべてカットしてしまっているため、残った文献がとても少なく、欲しい情報が何も残っていなかったからです。

足底腱膜炎の内視鏡手術のレビューを読みたがる人は、内視鏡の手法がそれぞれどのように違うかとか、合併症がどうか、などのテクニカルな部分のほうが知りたいはずです(内視鏡手術の治療成績がある程度よいのはわかっているので)。そういう情報はケースシリーズに載っているので、それらをすべてカットしてしまったら、有益な情報は何も残りません。

誰も書いていないのなら、自分で書こうかと思ってしまいました。足底腱膜炎の内視鏡手術の論文は、ケースシリーズ全部合わせても70本くらいしかないし、おそらく後にも同じことで困る医師が出てくるでしょうから、やってみてもよいかもしれません。ただ、レビューを書くのはとても大変な作業なので、ちょっと躊躇しますね。

もう少し検討したいと思います。

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