あしげ日記:2021-6-17

あしげ日記

昨日は、強剛母趾の矯正骨切りの論文の査読に対する修正のためのレントゲン計測がすべて終わり、今朝からデータ解析をやっています。その査読では、「骨切り後の足底の愁訴について、もっと客観的なデータを提示せよ」とのことでした。

いろいろ解析してみると、非常に驚くべき結果が出てきました。

今まで、強剛母趾の矯正骨切り術の成績良好・不良は、骨切りによる骨の移動量によって決まると思っていましたが、それは関係ないことがわかりました(p=0.5)。そのかわり、足底の脂肪の厚みが大きく影響していることが分かりました(p=0.07)。

今まで、手術での1,2mmの矯正の違いで一喜一憂していましたが、そんなのは関係ないんですね! これには非常にびっくりです。

また、男女差も極端に関係がありました(p=0.01)。男性はほとんど足裏の愁訴は残さず、女性は半分近く足裏の愁訴を残していました。さらに、男女の足底の脂肪の厚みにも差がありました。

6月14日の日記で、5年以上の前のレントゲンでの矯正骨切りのできが、今から見るとばらつきがあり、自分の技術力によって患者さんの愁訴を残したかもしれないと反省していましたが、反省する必要はありませんでした。もともとの男女差や足底の脂肪の厚みが原因で、骨切りの矯正量には関係ないとのことです(データ的には5mm違っていても差が出ない!)。ちゃんとデータも取らずにむやみに反省してもダメですね(笑)。

極端な男女差の理由は、もともと男性よりも女性の方が足底の脂肪量が少ないことに加え、女性は底が薄くてヒールのあるおしゃれ靴を履く機会が多いことなどが関係しているのでしょうか。痛みの感じ方(敏感さ)の性差もあるのかもしれません。

解析により新たな知見が得られると、また別の疑問がわいてきます。ここらへんは推理小説のようですね。さらに解析を続けたいと思います。

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