あしげ日記:2021-7-30

あしげ日記

7/27から「統計的因果推論」を読んでいましたが、今朝一通り読み終わりました。

この本を読んで何よりも大きかったのが、傾向スコアによるマッチングと逆確率重みづけ法は、因果推論の観点から見れば、明確に違うものであることを知ったことです。それまでは何となく、「傾向スコアを用いた解析法には、マッチングという方法もあれば逆確率重みづけ法という方法もある」といった、等質な2つの選択肢があるくらいに思っていましたが、研究の中で使われる時期も違えば、推論の仕方も違えば、得られる結果の解釈も違うことなどが分かりました。結果として、自分の研究では、マッチングでやるメリットはほとんどなく、逆確率重みづけ法1本で押し通した方がずっとよいことがわかりました。この点、軌道修正が必要です。

また、傾向スコアを算出するのに使う共変量の選び方についても、もう一度よく吟味したほうがよさそうです。それまでは、何となくよさそうだからという理由と、マッチングでの解析を念頭に置いた基準などで選びましたが、この本を読んで、各術式への割り付け、共変量、結果変数の関係を表す図式から、共変量としてもらしてはいけないもの、入れてはいけないもの、などが明確に示されていたので、もう一度共変量を吟味したうえで解析しなおす必要がありそうです。

それにしてもこの本の、第1-3章の因果推論に至るまでの説明と、第4章の傾向スコアの導入の一連の流れは圧巻でした。著者の岩崎学先生に感謝です。

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