あしげ日記:2021-8-29

あしげ日記

今朝、雑誌社から強剛母趾の論文がOnlineで見られるようになったとメールがありました。

この前校正した写真の位置もちゃんと直っており、きれいになっていました。写真もグラフもこれでもかというほど盛沢山に載っており、多くの査読者から指摘を受けるたびに写真やグラフが増えていった苦労の跡が見て取れます。今までの中で一番苦労したかもしれません。

強剛母趾では軽度であればカイレクトミーが標準的術式とされていますが、カイレクトミーは一般に低侵襲だと思われているのとは違い、関節面の1/4から1/3程度削り取らなければよくならない術式です。ちゃんと削れば関節面の一部を失うこととなり、また、術者がそこまで削り込む勇気を持てずに中途半端な削りかたをすれば症状がよくならず、「他院でカイレクトミーを受けたけれどもよくならない」といって筆者のところに受診する人が後を絶ちません。こんな問題のあるカイレクトミーがいまだに幅を利かせているのはどうかと思い、この論文ではカイレクトミーのことを「関節面の1/4から1/3程度削り取らなければよくならないようなカイレクトミーは破壊的な術式と見なされるべきだ」と書いておきました。

この論文が強剛母趾の治療体系を見直すきっかけになってくれたらと思います。

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