【執筆中】踵骨骨折に対する低侵襲手術

論文日記

概要

当院で行っている小皮切での踵骨骨折手術に関する論文です。現在執筆中です。小皮切による踵骨骨折手術は過去にも報告されていますが、まだ一般的ではありません。突出した外側壁の整復の仕方や、ピン(K-wire)での簡単な固定に新奇性があります。

経過

2021-11-15:始めることに決意

2021-11-16:執筆。手術法。

2021-11-17:文献検索。足根洞approachという名前を知る。中国からの論文の症例数で圧倒される。

2021-11-19:Foot & Ankle Clinicsを読む。自分の術式がだいぶオリジナリティが低いことを知る。外側壁の整復法は新奇か。

2021-11-24:Google画像を用いた論文検索

2021-11-28:執筆。

2021-12-1:アンケートのカバーレター、質問票の作成。

2021-12-3:執筆。Discussionの骨子。この論文の売りについての記述。論文日記でやる気アップ。

2021-12-4:手術患者さんデータファイル作成。加工前写真・加工中Illustrator・加工後提出用写真フォルダ作成、図の説明の作成。

2021-12-5:Introductionの骨子を考える。methodの包含・除外基準の執筆。踵骨骨折のレビュー文献読み。

2021-12-6:図の説明Figure legendsの記載。踵骨骨折のレビュー文献読み。

2021-12-7:郵送する質問票、カバーレターの作成。踵骨骨折のレビュー文献読み。

2021-12-8:住所録作り。Discussionの執筆。踵骨骨折のレビュー文献読み。レビュー内の気の効いたフレーズをpick upしながら。

2021-12-10:踵骨骨折の文献読み。今までの論文より参照すべき文献が多い。

2021-12-11:Introductionの段落構成。踵骨骨折の文献読み。Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-12:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-13:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-14:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-15:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-16:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-17:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-18:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-19:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-20:Mannの足の外科教科書読み。確かにプレート固定は完ぺきな整復ができる手術法ではあるが、それに伴う合併症の多さが問題。一方、侵襲の小さな術式は合併症は少ないものの「それでは完ぺきな整復はできない」という突っ込みどころを作るので、そこをいかに説得力のある意見で対応するか。

2021-12-21:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-22:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-23:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-24:Mannの足の外科教科書読み。変形癒合の箇所。

2021-12-25:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-27:Mannの足の外科教科書読み。

2021-12-28:Mannの足の外科教科書読み。変形癒合の分類各種。

2021-12-29:Mannの足の外科教科書読み。踵骨骨折のセクション終了(p.5557-5697)。長かった。

2022-1-6:足底腱膜炎とアキレス腱付着部症の論文の手直しで手一杯なため、いったん据え置き。

2022-3-28:足底腱膜炎とアキレス腱付着部症の論文は査読中となり、強剛母趾と母趾種子骨障害も結果と考察以外はだいたい書けてアンケートの返信待ちとなったので、またこの踵骨骨折に戻ることに。
踵骨骨折のアプローチ自体と関節面の整復のしかたはオリジナルではなく、オリジナルなのは外側壁の整復法だけなので、全体的なオリジナリティは低い。しかし、おそらく前二つだけでは外側壁が整復できなかったからこそ、この術式が十分に広まらなかったのだろう。そういう意味で、外側壁の整復法を加えたことは、術式の完成度を上げたという意味で価値がある。
ただ分が悪いのは、踵骨骨折の論文は、一般に数10から100の症例数が普通だが、当院は外傷センターではないので、膨大な時間をかけてもそこまでの症例数を集めることができない点。それならば、ケースレポートとして、術式とその術式の理論的裏付けだけを世に公表してしまう、というほうが得策か。
今までの自分の認識として、ケースレポートというものは、たった1例をもってして事を語ってしまうため、サイコロを1回振って1が出たのをもって「サイコロは1が出やすい」と言っているのと同じで、ナンセンスだ、と思っていたが、術式の発表には使える手法かもしれない。というのは、すでにこちら的には同様の症例を何例も経験しているので、1例のケースには最も典型的な症例を選ぶことができるし、それまでの経験に基づいた一般化可能性の高い考察を書くことができるからだ。術式を広く認知してもらうために書くケースレポートなので、狙いは当然PubMedに載っているOpen access雑誌。

2022-3-29:イントロダクションやディスカッションで書きたいことを箇条書きに列挙(日本語)。文献検索。今やっている手術法の原法の論文を13年前に読んだがなくしてしまい、ずっと探していたが、今日やっと見つかった。

2022-3-31:引用のための文献のEXCELファイルづくり。

2022-4-1:文献読み&まとめ。

2022-4-3:文献読み&まとめ。結局論文作成の中で文献読みが一番時間がかかる。

2022-4-10:持っていない文献のダウンロード。

2022-4-11:文献読み。テーマが踵骨骨折なだけに、読むべき文献が多い。

2022-4-12:文献読み。

2022-4-13:文献読み。低侵襲という意味でとてもよい方法が書いてある論文を見つけた。自分の方法と甲乙つけがたい。自分の論文に書くとしたら、この方法の良さを認めた上で、自分の方法との差異を書くべきだ。

2022-4-14:文献読み。ディスカッションで書く内容の列挙。文献を読むと書くことが思い浮かんで、それをディスカッションに加える、の繰り返し。

2022‐4‐30:イントロダクションで書く内容の検討。

2022-5-1:Journal of Orthopedic Case Reports(JOCR)の投稿規定読み。この雑誌はopen accessかつPubMed雑誌だし、掲載料が250USD(他の5~10分の1)と格安。投稿規定を読むと、新しい術式や既存の術式の改良、1症例を示したテクニカルノート、15症例以下のケースシリーズなども受け付けているらしい。これに該当するネタならいくらでも持っている!足の外科ではレアな疾患が多いので、10数例集めるのも一苦労。こういうネタをすべて受け付けてくれて、しかもopen accessかつPubMed雑誌かつ格安掲載料などと言ったら、ありがたいことこの上ない。とりあえずは踵骨骨折と外反母趾のネタを出してみよう。

2022-5-2:載せるべき文献の検討。

2022-5-3:JOCRの投稿規定に合わせて、原稿のフォーマットを変更。ディスカッションで書くべき内容(箇条書き)の並べ替え。

2022-5-4:引用すべき文献の再読。

2022-5-15:イントロダクションの英訳。方法の英訳。ディスカッションの日本語原稿書き。一部英訳。

2022-5-16:ディスカッションの英訳。

2022-5-17:イントロダクションの推敲。方法の推敲。ディスカッションの推敲。

2022-5-18:ディスカッションの推敲。

2022-5-20:結論の推敲。

2022-5-21:図の説明の手直し。引用すべき文献の選定。

2022-5-22:写真の整理。日頃から計画的な写真撮影ができていないことを痛感する。

2022-5-23:写真の整理。

2022-6-2:外反母趾の論文がひと段落したので、こちらに戻ることに。しばらくやっていなかったので、今まで書いた分を通読し、やるべきことの整理。

2022-6-3:書いた分の通読。

2022-6-4:図の作成。

2022-6-5:イントロダクションの推敲。図の作成のためにillustratorのテキスト読み。

2022-6-6:方法の推敲。結論の推敲(かなり書き直し)。倫理関連書類の提出。

2022-6-7:イントロダクションの推敲と引用すべき文献の検討。

2022-6-8:イントロダクションの推敲と引用すべき文献の検討。この論文ではイントロダクションの書き方が難しい。難しいのは、①原稿は2000語までという投稿規定のもと、「踵骨骨折」という広いテーマから「最小侵襲手術」の話題へと、簡潔に論を展開しなければならない、②引用文献は15個までという投稿規定のもと、踵骨骨折の膨大な文献の中から、論を展開するのに必要十分な文献をピックアップしなければならない、の2点。要するに「うまく詰め込まなければならない」という難しさ。

2022-6-9:イントロダクションの推敲と引用すべき文献の検討。簡潔な論の展開をどうするかを模索して、まだ文献を読んでいる。その中で、2022-4-13の日記にも書いた、今まで見た中で最も優れていると思われる術式の論文を書いた著者(Rammelt, 2010)が別の雑誌に書いたレビュー記事(2018)がとても参考になった。

2022-6-10:昨日の踵骨骨折の手術でテクニック上重要な発見が2つあったので、その加筆。この発見により、手術法の完成度が明らかにアップした。ただ、方法の修正のために、必要な画像がそろうまでこの論文の発表を据え置かなければならないかもしれない。

2022-6-11:方法への加筆。ディスカッションへの加筆。図の作成のため、症例の3D-CTの撮影。

2022-6-12:方法・ディスカッションへの加筆・修正。加筆部の英訳。

2022-6-13:加筆部の英訳。イントロダクションの日本語原稿。

2022-6-14:イントロダクションの書き換え。

2022-6-15:イントロダクションへの文献の引用。ひとまず書けたが、今回のイントロダクションの作成はかなり苦戦した。

2022-6-18:図の作成。Illustratorで。踵骨がそもそも複雑な形なのに加え、それが折れて骨片になっているのを、適宜簡略化させながら二次元で表すのがとても難しい。どうりで世の中の参考書や文献の絵が今一つなわけだ。逆にこれがうまく描ければそれだけで価値あるものとなる。

2022-6-19:Illustratorの本を見ながら図のアイディア練り。

2022-6-20:図の作成。写真集め。

2022-6-21:図の作成。

2022-6-22:図の作成。

2022-6-23:図の作成。

2022-6-29:どうにも術中写真が少なすぎて、すぐには論文が出せそうもない(Illustratorで描いた図だけではカバーしきれない)。術中写真が少ない理由としては、徐々に改良を加えながら今の手術法にたどり着いたので、初期のころは自分オリジナルの要素が少なく、あまり写真を残していなかったことにある。ということで、論文原稿はほとんどできているも、必要な写真がそろうまでしばらく据え置き。

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