「シェイクスピア名言集」

読書日記

2021-12-30:「シェイクスピア名言集/小田島雄志

2021-12-28 の読書日記から、「天才シェイクスピアを、あれほどに陳腐な言葉を言った人物、と評しておしまいにしてよいのか」という疑問がわいたので、今度はこちらを読んでみました。

この本も、シェークスピアの言葉、場面の説明、関連する話題、著者のまとめ、という形式で、全部で100個の言葉が選んであります。

この本は驚きましたね! シェイクスピアの魅力が存分に表されています。

まず場面の説明ですが、シェイクスピアを読んだことがなくてもその場面がよくわかるように、そのセリフが言われた場面が説明されています。「心を支えるシェイクスピアの言葉」でも一応、場面説明はされていますが、説明が足りないために、どうしてそのようなことばが言われたのか、その必然性が見えませんでしたが、こちらの本ではその場面説明がすばらしいため、そのことばが発せられた必然性がよくわかります。

関連する話題も豊富です。同じ作品の別の場面やほかの舞台など、柔軟に盛り込みながらテーマのことばを説明していくので、そのことばのもつ意味合いをより深く理解することができます。

最後に著者の実体験に基づくエピソードで終わりますが、これも洒落が聞いてて面白いです。実体験を書いているということは、シェイクスピアの言葉に同調して上からものを言ったりするのではなく、その言葉を自分のこととしてとらえていることを意味していて、好感が持てます。

書き手によってこうも違うものですかね。考えてみれば、同じ古文でも、面白い授業をする人もいれば、つまらない授業をする人もいるのと一緒です。とりあえずシェイクスピアの言葉が魅力的だということがよくわかりました。

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