「無名抄」

読書日記

2022-1-11:「無名抄/鴨長明

方丈記を読んで鴨長明という人物に惹かれたので、今度はこの本を読んでみました。

この本は和歌の理論的なことなどが書かれていて、「歌学書」「歌論書」と呼ばれるそうです。

まず面白かったのが、なぜその和歌が優れているのかがよく解説されているのと同時に、そうでない和歌はどこがどうダメかを解説しているところです。学校で習う和歌などは優れたものばかりなので、どこがどう優れているのか分かりませんが、ダメな例も挙げていると、なるほど、と思えます。

また、当時の和歌に関する人物たちのリアルな様子が感じられます。歌合で一語一語を吟味し批評しあう様子、歌合に向けて準備をする様子、その当時に名声を博した歌人たちの人物像、新古今集に歌が選ばれた時の喜びなど、確かに1000年前に彼らは生きていた、という息遣いが感じられます。

中学・高校などで古文を勉強していましたが、当時はまっったく楽しいとは思いませんでしたね。おそらく自分も年齢を重ねてきて、昔の書物に出てくる話と自分の経験に共鳴する部分が多くなってきたから、楽しいと感じられるようになってきたのでしょう。今になって初めて当時勉強してよかったと思えます。

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