三角骨障害の保存療法
三角骨障害が支障となる方はほとんどがスポーツをやっている方なので、なるべく復帰を急いでおり、また、特に取っても支障のない骨ですので、不必要に保存療法で粘ることは少ないです。
鎮痛薬
飲み薬や貼り薬などで痛みを和らげる対症療法です。
注射
三角骨周囲の滑膜に対し、ステロイド入り麻酔薬を注射して、炎症を鎮めます。
テーピング
足首を強く曲げることで痛みが出るので、動きを制限するためにテーピングをします。
三角骨障害の手術療法
三角骨障害の場合、保存的加療で粘ることは少なく、手術になることが多いです。その理由は、①保存的加療で治ることが少ない(繰り返しはさみこみのストレスがかかるため)、②三角骨障害はスポーツをする方に多く、早期復帰が望まれる、③手術療法も合併症が少ない、④三角骨は、もともと大半の人(20人中19人)にはない骨なのでなくても困らない、などです。
内視鏡下三角骨切除術
現在の手術法はほぼこの一択です。内視鏡で見ながら三角骨を切除します。同時に、三角骨に刺激されて、近くを走る長母趾屈筋腱が腱鞘炎を起こしている場合は、狭くなった腱鞘を切開します。