中足骨短縮症の手術療法

中足骨短縮症

中足骨短縮症の手術療法について説明します。

適応

中足骨短縮症のある方で、痛み、整容などが理由で手術を希望される方が適応です。

主な術式

一度の手術で矯正する「一期的手術」と、長い時間をかけて矯正する「仮骨延長法」が主な術式です。

一期的手術

方法

中足骨を骨切りし、骨切り部を開大させます。腸骨から採取した骨を開大部に移植し、金属で固定します。骨が癒合するのを待ちます。

良い点

抜釘を除けば、基本一回で手術が終わるのがメリットです。

欠点

中足骨を骨切りし、開大させた部位に骨を植えるため、腸骨から骨の採取が必要となります。

軟部組織の影響により、矯正が1cmしかできません。

仮骨延長法

方法

中足骨を骨切りし、切った骨の間に骨ができるのと同期しながら隙間を広げることで、骨を伸ばしていきます。

良い点

1cm以上の大きな矯正が可能です。

移植するための骨を取らなくてよいため、傷が足だけで済みます。

欠点

骨切りした骨の隙間に骨ができてこなかったり、骨が癒合してしまったりなど、延長が技術的に困難です。

また、長期間(3-6カ月)創外固定を装着しなければならず、骨の形成の個人差により、その期間も一定しません。

個人的意見

以上より、第4中足骨短縮症では骨移植、第1中足骨ではご希望の方(もし自分が治療を受けるとしたら骨移植ですが)がよいかと思います。

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