母趾種子骨障害の保存療法

母趾種子骨障害

母趾種子骨障害の保存療法を説明します。

テーピング

母趾種子骨に対する短母趾屈筋のけん引力を抑えるため、足裏にテーピングを張ります。貼り方は、短母趾屈筋の解剖学的走行に合わせてテーピングを貼り、端がめくれないように固定します。

母趾種子骨障害のテーピング

インソール

母趾種子骨への床からの衝撃が少なくなるよう、インソールを作成します。

超音波治療

分裂種子骨や疲労骨折で3カ月以上痛みが取れない場合、難治性骨折として超音波治療の適応があります。1日20分超音波を当てて、骨癒合を促進させます。

以上でも効果がない場合、手術の適応になります。

母趾種子骨は、常に地面からの衝撃がかかることや、短母趾屈筋の中に含まれる骨であるため、常にけん引力がかかり続けることなどから、保存的治療で完全に治るのは一般的に困難です。