足底腱膜炎とは
足には2つのアーチがあり、縦アーチ、横アーチと呼ばれています。縦アーチはいわゆる土踏まずで、横アーチは足を前から見たときに横に張るアーチです。
足底腱膜は、足の骨で作られる縦アーチを、足底から支える腱状の膜です。足の骨の縦アーチと足底腱膜は、その構造から、弓と弦に例えることができます。歩行時に体重が弓(足の骨)にかかると、その下の弦(足底腱膜)にはピンと張る力が加わります。
長年において足底腱膜に力が加わり続けることにより、足底腱膜の付着部に少しずつ損傷が加わり、あるとき痛みが出始める、これが足底腱膜炎です。
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症状
①朝起きて一歩に、足裏の踵に痛みを感じる、②長時間立っていると痛くなる、などが症状です。
身体所見
足底の踵のやや内側寄りから真ん中にかけて、圧痛があります。
足指でパーをしたとき、小指が外に開かないことも多いです。
足底の真ん中あたりにピンと張る腱のようなところに痛みがあることもあります。
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画像所見
レントゲン
多くのケースで、レントゲン上、踵骨の足底腱膜付着部に骨棘が見られます。アキレス腱付着部に骨棘があることもあります。
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CT
CTでは、より詳細に骨棘の様子を把握することができます。内側にだけ骨棘が限局するタイプや、内側から外側にかけて骨棘に広がりがあるタイプ、骨棘が二段になっているタイプなどさまざまです。
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MRI
MRIでは、踵骨棘の周囲に浮腫性変化が見られることがあります。
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診断
典型的な症状と画像所見をがあわせて足底腱膜炎と診断します。