アキレス腱付着部症の特徴について説明します。
症状
歩くときや走るときに踵のアキレス腱付着部に痛みを感じます。
身体所見
踵のアキレス腱付着部に圧痛が見られます。また、踵のアキレス腱付着部が骨の突出により膨隆しています。
画像所見
レントゲン
レントゲンの側面像では、アキレス腱付着部に骨棘が見られます。骨棘から遊離した骨をアキレス腱内に見ることもあります。
![](https://nakajimakenichiro.com/wp-content/uploads/2020/11/10fb8e4a2766df0a47cf9e919c5c9887.jpg)
MRI
MRIでは、アキレス腱付着部の骨棘に、骨髄浮腫を示唆する信号変化や、アキレス腱に変性を示唆する信号変化を見ることがあります。
![](https://nakajimakenichiro.com/wp-content/uploads/2020/11/0b78774884fc4dde8d1561d0c5892928.jpg)
CT
3D-CT画像では、骨棘の形を3次元的に把握することができます。
![](https://nakajimakenichiro.com/wp-content/uploads/2020/11/fb45310bc15d880c340917f4580b1808-2.jpg)
診断
アキレス腱付着部に動作時痛があり、画像で対応する部位に骨棘が見られる場合、アキレス腱付着部症と診断します。