外来の待ち時間を減らすために

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はじめに

外来は常に待たされるので何とかならないのか、と思われる患者さんも多いと思います。このことについて、お待たせすることになる理由と、待ち時間の目安、待ち時間を減らすための対処法について書きたいと思います。

お待たせすることになる理由

毎週金曜・土曜の午前中の外来は、だいたい50人くらいの受診があります。術後の患者さん、定期的にフォローアップしている患者さん、新患の患者さんを合わせてこのくらいで、ほぼ一定しています。逆にこれ以上減らそうとすると、術後の患者さんの受診回数を減らしたり、患者さんの定期的なフォローアップを強制終了したりする必要があり、医療の質が下がってしまいますので、減らすことができません。さらに、金曜・土曜に祝日があると、そこで受診する分の患者さんが周囲の金曜・土曜に分散しますので、60人くらいになります。すると、診療時間の9‐12時までの3時間で60人受診するので、1時間平均20人の方が受診することになります。

ところが、私が1時間あたりに診ることのできる患者さんは12人です。すると、60人診るためには5時間、9時から14時までかかってしまいます。

私が開業しているのであれば、1時間当たり12人の予約とし、予約枠を9時から14時まで設定することで、ほぼ時間通りに診察を終了することが可能ですが、勤務医のため、病院の定める9時から12時までしか予約枠を設定することができません(受付時間が12時で終了となるため)。これは労働基準法の定める労働者の休憩時間の付与に関係しているため、変更することが不可能な設定です。

以上により、60人の方が12時までに受付されるにもかかわらず、実際に終わるのは14時となるため、必然的にお待たせする時間ができてしまいます。

待ち時間の目安

では、だいたいどのくらいの待ち時間になるのでしょうか。下のグラフをご覧ください。これは、受診した患者さんの増えるスピードと私の外来診察のスピードが一定だと仮定したときのグラフです。

60人の患者さんが9時から12時までの3時間のあいだに受診します。一方、私は1時間当たり12人のペースで診察をしていますので、9時から14時まで診察し続けて終了します。

このグラフを見ると、二つの直線のすき間は開く一方ですので、受診時間が遅くなればなるほど、それだけ待ち時間が長くなることが分かります。10時に受診すると40分待ち、11時に受診すると80分待ち、12時に受診すると120分待ちとなります。

上は60人の方が受診するときのシミュレーションですが、通常の50人の受診では以下のグラフになります。

このときの待ち時間は、10時受診で23分、11時受診で46分、12時受診で70分程度となります。

待ち時間を減らすための対処法

まとめると、総受診数が50‐60人では、10時受診で23-40分待ち、11時受診で46‐80分待ち、12時受診で70-120分待ちとなります。

これより、10時台の予約では、予約時間内に呼ばれることは稀ですので、早く呼ばれることを期待して10時より前に受診しても意味がない、ということになります。したがって、「予約時間枠より前には受診しない」というのが待ち時間を減らす一つの方法となります。

11時に受診すると46‐80分待ちとなりますので、受付を済ませたら、病院の前のスギ薬局で買い物をするくらいは大丈夫、ということになります。

さらに、12時近い受診となると70-120分待ちとなり、その日の受診人数によって待ち時間にかなりの差が出ますので、受診の時に何人待ちかを整形外科カウンターで尋ね、その人数÷12を計算し、その待ち時間に合わせて食事や買い物などに行くこともできるかと思います。

長い待ち時間を避けたい方は、9時台に予約するのがよいと思います。お待たせする時間がないわけではないですが、遅い時間に受診するよりはずっと短くなります。

また、術後数か月以降の定期的フォローアップの方は、なるべく金曜・土曜に祝日がある週やその前後の週の予約を避けることが、待ち時間の減少につながるかと思います。

予約時間枠の意義

「予約時間枠とはその時間に診察してもらえるということではないのか」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、以上のような事情により、早い時間を除いて予約時間枠内に診察することはほぼ不可能となっております。予約枠はあくまで時間を分散して受診していただく一方策とお考え下さい(予約枠がなかった5,6年前は3-4時間待ちのようなことが起きていました)。

最後に

以上を考慮の上、外来予約時間や受診時間を検討していただきますと幸いです。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。

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