薄毛は野菜で治る!

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髪の毛が生えてきた!

頭頂部の髪の薄さが気になりだしてから10年になりますが、あるきっかけで食生活を野菜中心に変えてから3か月したとき、もう20年以上も髪の毛を切ってもらっている美容師さんから、「あれ?何か増毛しました?」と聞かれました。自分でも少し髪の毛が増えたかなとは思っていたのですが、筆者の頭頂部を世界中の誰よりも見ている美容師さんから言われたので、確かに増えたようです(こう書くと、口の悪い看護師Fさんから「そうは言っても先生まだハゲてるから!」と突っ込まれそうですが、ちょっと増えて自分が気にならなくなってきたのですから、それでいいんです(笑))。

野菜生活に切り替えたきっかけ

野菜生活に切り替えた理由は、一斉に爪が割れた時期があったからです。日中はだいたいチョコとコーラしかとらないのですが(「チョココーラダイエット」参照)、夜の一食を、一時期、松屋のカレーとサラダだけにしていたら、あるとき一斉に爪が割れ出しました。これはまずいと思い、栄養の本を何冊か読んでみました。

読んで思ったのですが、栄養の本は細かすぎますね。ビオチンとか亜鉛とか、いちいちそんなことを考えて食事はとれません。

結局、一通り読んで到達した結論としては、

①必須アミノ酸は、体内で生合成されないから、肉か魚(タンパク質)は毎日必ずとる
②炭水化物は、ブドウ糖になってすぐ使われるエネルギーなだけだから、チョコを食べていれば必要なし
③脂肪は、すでにおなかに蓄えられているから、これもあえて必要なし
④あとは、ビオチンだの亜鉛だの、いろいろな微量栄養素を幅広くカバーすべく、野菜をできる限り多種類食べればよい

という結論になりました。

一日の野菜の量・種類

野菜は、栄養の本で学んだとおりに、緑黄色野菜、海藻、豆類、きのこ、芋類などは必ず入れるようにしながら、できる限り多種類の野菜を摂るようにしています。写真は、一日にとる野菜の種類です(これらを少しずつ、量としては深めのカレー皿1杯くらいです)。

一日に食べる野菜の種類。少しずつ取り分けています。

野菜生活の効能

野菜生活によって、体の調子は明らかに良くなりました。以下に気づいた効能をまとめます。

髪の毛が増えた

以前は美容院で終わりに合わせ鏡で自分の後頭部を見るのが嫌なレベルでしたが、現在はそこまでの嫌悪感はなくなりました。

肌荒れ・爪割れがなくなった

野菜生活のきっかけになった爪割れはもちろん、以前はすねの肌荒れがありましたが、それもなくなりました。

加齢臭が減った

ビールを飲んだ次の日は、体臭がビール臭いことはよく自覚します。体の成分はすべて摂取した何かしらの食物の代謝物ですから、食べるものによって体臭が変わるのも、当然と言えば当然でしょう。野菜生活にしてから、朝起きたときに自分から発する加齢臭が少なくなったし、枕や衣服の襟元に臭いがつくことも少なくなりました。

風邪を引かなくなった

以前は毎年冬になると風邪を引いていましたが、風邪を引かなくなりました。

花粉症が治った

花粉症は、今までは3剤併用していたほどひどかったですが、今では何も飲まないか、ひどく花粉が飛びそうな日に小青竜湯の漢方を一袋飲むか、くらいに収まりました。

神経痛がおさまった

頚椎症性神経根症と言って、頚椎の年齢的な変化によって腕に行く神経が圧迫され、手がずっとしびれていました。ひどいときは力が入らなく、箸でおかずが持てなかったり、手術中にはさみが切れなかったりしましたが、野菜生活にしてからしびれや筋力低下が改善し、今は少し腕が重だるい程度におさまりました。

漢方と同じ

野菜生活で、肌荒れや花粉症、神経痛などがほぼ治りましたが、「野菜生活で治った」というのは、結局、漢方と同じことですね。

漢方製剤も、いろいろな生薬を配合して作った、いわば「お野菜エキス」です。生薬をこのように組み合わせればたしかに病気が治るようだ、という経験則に基づき、1000-2000年もかけてできあがってきたのが今の漢方です。

多種類の野菜を大量に摂ることにより、漢方を飲むのと同様、野菜の中の何かしらの微量栄養素が体の中で良好な作用をし、肌荒れや花粉症・神経痛などを治してくれたのでしょう。

エビデンスはつくりにくい

野菜生活にしていいことづくめですが、エビデンスはあるのか、と言われると、「ない」と言わざるを得ません。これには理由がいくつかあって、①野菜に含まれている微量栄養素の種類や、その生体内での動態が十分に解明されていない、②野菜を摂る人/摂らない人という2群に分けた比較試験がしにくい、ことなどです。そのため、いくら筆者がここで「野菜はこんなにいいですよ」と声を上げたところで、信じる人は信じるだろうし、信じない人は信じないと思います。

ただ、ご飯にしても肉にしても、比較的均一な単位の集合体ばかり食べていたのでは、無限にあるはずの生体反応に必要な微量栄養素のうちの限られたものしか摂ることができず、必要な栄養素が欠乏することによる何かしらの生体機能不全を起こしてもおかしくないと考えれば、唯一摂取する栄養素にバリエーションをつけられるのは野菜しかないのですから、それらを積極的に摂ることによって思わぬ形で体の不調が改善したとしても、決して不思議ではありません。

試しに

エビデンスに乏しい「薄毛は野菜で治る!」ですが、他にもきっといいことがありますので、お試しになってはいかがでしょうか。また、いろいろな慢性疾患でお悩みの方も、一度食生活を見直されることをお勧めします。

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