【Accept】強剛母趾かば焼き法

論文日記

概要

現在当院で行っている強剛母趾の手術法 ”かば焼き法” に関する論文です。症例数が多いこと、合併症が少ないこと、どの病期にも有効であること、簡便な術式であることなどを売りとしています。Foot & Ankle Orthopaedics (FAO)に投稿し、2022-11-21アクセプトされました。

経過

2021-11-15:決意。

2021-12-3:執筆(Introductionの骨子)。質問票のカバーレター推敲。

2021-12-4:アンケート用紙の作成。加工前写真・加工用Illustrator・加工後提出用写真のフォルダ準備、方法の記述。用意すべき写真の決定。図の説明の記載。評価のパラメータの検討。

2021-12-5:Introductionの執筆。準備すべき写真の選定。図の説明Figure Legendsの執筆。

2021-12-6:Introduction, Methodsの執筆。

2021-12-7:方法(適格基準・除外基準)の執筆。Introduction内の引用文献のピックアップ。

2021-12-8:住所録の作成。77人分必要。

2021-12-10:Methodsの執筆。

2021-12-11:Discussionの執筆。Referencesの校正。紙カルテから術前スコアの転記。住所録作成。

2021-12-12:Discussionの執筆。7割程度完成。

2021-12-13:Methodsの執筆。紙カルテから術前スコアの転記。住所録作成。

2021-12-14:Discussionの執筆。

2021-12-15:紙カルテから術前スコアの転記。住所録作成。

2021-12-16:紙カルテから術前スコアの転記。住所録作成。

2021-12-17:紙カルテから術前スコアの転記。住所録作成。

2021-12-22:電子カルテぶんの住所録作成。

2021-12-27:電子カルテに記載分の術前術後データを転記。

2021-12-28:データファイルの整理。

2022-1-6:足底腱膜炎とアキレス腱付着部症の論文の手直しで手一杯なため、いったん据え置き。

2022-3-20:足底腱膜炎とアキレス腱付着部症の論文がひと段落したので再開。患者さんにアンケートを送るための120円切手を購入。今どきの切手シートはシールになっていて軽く驚き。はがすとその切手の辺縁は例のぎざぎざになっている、という凝りっぷり。

2022-3-23:患者さんアンケートの返信用封筒の切手貼り。カバーレターコピー、質問票コピー&ホチキス止め、研究計画書作成&提出、宛名と差出人、送り先の住所のシール作成&貼付、袋詰めして完成。全部で79通。仕事から帰宅後、大きな郵便局に行って郵送。

2022-3-24:レントゲンを見ながらGrade分類。

2022-3-25:統計処理の記載。イントロダクションの下書き(日本語)。

2022-3-26:イントロダクションの下書き(日本語)。

2022-3-27:方法の執筆(包含基準・除外基準)。イントロダクションの英訳。

2022-4-10:文献の整理。引用しやすいようEXCELでのまとめ。

2022-4-11:患者さんから返送されたアンケート結果のデータ入力。

2022-4-12:アンケートの通読。全61通。多くの方はとてもよくなっているが、こちらがあまり意識していなかったことの指摘などもいくつかあり、とても勉強になる。

2022-4-13:アンケート結果の点数化。

2022-4-14:アンケートの点数化。

2022-4-30:母趾種子骨障害の論文を英語添削会社に提出してしばらく時間ができたので、こちらに戻ることに。種子骨障害に集中していた間にも、続々と患者さんからのアンケートが届いていた。今日は今まで書いた分の英語の手直し。

2022-5-1:後から届いた患者さんのアンケートの点数化。

2022-5-2:最近公表された文献の追加。5個ほど増えていた。

2022-5-3:今まで書いた分の見直し。ディスカッションの日本語原稿書き。

2022-5-12:今日は有給で休みだが、こういう日でもないとレントゲンの計測に時間を充てられないので、病院に来て計測。単に術前・術後の骨の位置の変化量を計測するだけだが、自分の治療結果をつきつけられるので、1時間もするとへとへとになる。1時間で15人の進度。とても今日だけではムリ。

2022-5-14:レントゲンの計測。20人分。

2022-5-16:レントゲンの計測。30人分。ほぼ終了。

2022-6-29:紙カルテを見ながらデータの補充。データの表を統計ソフトに読み込める形に変換。データの解析。

2022-6-30:データ解析。

2022-7-1:データ解析。予想以上に治療成績がよかった(外来には症状がよくなっていない方が主に受診するので、もう少し成績不良例が多い印象だった)。

2022-7-2:データ解析。グラフの作成。

2022-7-3:グラフの作成。

2022-7-4:データ解析。グラフの作成。

2022-7-5:データ解析。グラフの作成。

2022-7-6:グラフの作成。日本足の外科学会スケールJapanese Society for Surgery of the Foot (JSSF) Scaleや痛みスケールVisual Analogue Scale (VAS)など分布の広がりの幅が広いものに関しては、ヒストグラムが見た目分かりやすいが、背屈角度といった強剛母趾患者さん間で分布の広がりの大きくないスケールに関しては、箱ひげ図のほうがわかりやすかった。

2022-7-7:グラフの作成。7-2から7-6まで作ってきたヒストグラムが全部で12個にもなってしまった。ヒストグラムの視覚への訴えの強さは魅力なのだが、これらを全部載せると煩雑になってしまう。その点、箱ひげ図なら、ほぼ同じ情報を集約して視覚化でき(ヒストグラムより視覚への訴えは少し弱いが)、3つのグラフですむ。そこで昨日から箱ひげ図を作り出し、今日とりあえず完成。ヒストグラムばかり12個も載せるのはバカっぽいので、こちらのほうがいいか。
ちなみにグラフは、EZRでの統計解析の際に出てきたグラフをメタファイルとしてコピー、illustratorに貼り付け、それを下絵として描画しているが、自分ではこの方法をとても気に入っている。グラフというのは、客観的データの提示でありつつも、「データを視覚化して読者にメッセージを伝える」という多分に作成者の意図が入ったものでもあるから、グラフの作成はその作成者の腕の見せ所となる。統計ソフトでポンと出てきたものをそのまま載せてしまうのはもったいない。

2022-7-8:図の体裁の修正。

2022-7-9:図の手直し。方法と結果の記載。

2022-7-10:結果の記載。ディスカッションで書く内容の列挙。

2022-7-11:ディスカッションで書く内容の列挙。文献の追加検索。

2022-7-20:ディスカッションで書く内容の整理。

2022-7-21:ディスカッションで書く内容の整理。この研究から言えることはどこまでか注意しながら(大風呂敷を広げないよう)。

2022-7-22:ディスカッションの記載。

2022-7-23:ディスカッションの記載。

2022-7-25:ディスカッションの記載。イントロダクションの推敲。

2022-7-26:イントロダクションのための文献集め。

2022-7-27:合併症のデータの整理。

2022-7-28:合併症のデータの整理。データの追加解析。グラフの作成。

2022-7-29:当初は6月末に投稿する予定だったが、ずるずると7月末になってしまった。その理由としては、①査読中のほかの論文の結果が気になって、この論文に集中できなかった、②データ解析をどこまでするか決心がつかず、そのため執筆も進まなかった、③今まで自分にとってまずは発表したいと思っていた論文が終わっていくことで、論文に対してのモチベーションが若干下がっていた、ことなどが挙げられる。①に関しては、母趾種子骨障害がアクセプトされ、足底腱膜切離術も何とかなりそうになり、②に関しては、以前出した強剛母趾のDLMO変法とほぼ同じデータ解析を行い、ディスカッションの中で前の論文と比較する方針に固め、③に関しては、ひとまず今年の目標として、この強剛母趾のかば焼き法、中足骨短縮症のテクニカルティップ、アキレス腱付着部症のビデオ論文、の3本は出そうと決意したことで、またやる気が上がってきた。今日はグラフの作成、表の作成。8月中には投稿しよう。

2022-7-30:新たに解析したデータ分の結果の記載。ディスカッションの記載。去年publishされた自分の強剛母趾の論文の治療成績と比較するため、久しぶりに自分の論文を読んだが、方法・結果・ディスカッションいずれも、ごちゃごちゃしていて分かりにくい!

2022-7-31:イントロダクションの記載。

2022-8-1:全体を通した手直し。

2022-8-2:図と図の説明。

2022-8-3:図の説明。ディスカッションの手直し。リミテーション記載。結論記載。

2022-8-4:図の作成。イントロダクションの手直し。最近の強剛母趾の文献集め。

2022-8-5:イントロダクションの手直し。引用文献の整理。投稿規定のチェック。統計解析の追加。

2022-8-6:論文提出用の術前後レントゲン写真の撮り直し。今日撮り直した写真で図の作成。

2022-8-7:図の作成。図の説明。だいぶ完成が見えてきた。

2022-8-8:全体を通しで読んでの修正。アブストラクトの作成。タイトルページの作成。ひとまず完成。さらにもう一度通読して修正。大丈夫そうなので、Elsevier Language Editing Serviceに英語添削依頼で提出。返却は8月15日予定。

2022-8-13:昨夜にElsevierから「英語添削が終わりました」のメール。あいかわらず仕事が早い。添削をElsevierにしてから何の不満もなくなった。Elsevierのいい点は、①添削をアメリカ英語かイギリス英語か指定できる(しなければならない)、②超大手である、ことだろう。①によって「その他の英語」の話者が添削することがなくなったし、②によりマンパワーに余裕があるからか、整形外科の論文の添削に不慣れな添削者が担当することがなくなった。
さっそく添削を見ながら提出用のファイルを準備。今回の添削では、細かな表現の修正のみだった。修正があっさり済んだので、Foot & Ankle Orthopaedics (FAO)に提出。査読待ち状態に。

2022-8-14:”Status”は”Awaiting Admin Processing”。

2022-8-20:”Status”が”Awaiting Reviewer Assignment”に。

2022-8-28:”Status”が”Awaiting Reviewer Scores”に。査読が始まった。

2022-9-6:”Status”が”Awaiting AE Recommendation”に。”AE Recommendation”て何だ?

2022-9-7:”Status”が”Awaiting EIC Decision”に。”EIC Decision”て何だ??
調べたら、AE = Associate Editorで、EIC = Editor in Chief 。recommendationと言っても単に勧告の意味らしい。

2022-9-11:寝る間際に編集長からメールが届いた。開けるのを一瞬ためらったが、つい気になるので開けてしまった。”major revision”。かなり修正すべき点も多く、それらを読んでいるうちに案の定目が冴えて3時間ほど寝られず。

2022-9-12:査読者のコメントの整理とそのコメントに対する日本語での返答。コメントは全部で66個。このリビジョンによって急に忙しくなってしまった。修正原稿の提出が10月11日まで。ほかに学会発表が11月初旬にあるし、足の外科のテキスト執筆依頼も11月1日期日で1つある。アキレス腱付着部症のビデオもいいところまで書いているので速やかに出したいし、ここ1,2か月、遠方からの患者さんや紹介患者さんが3-5割増しになった印象があり、予定手術が建て込んでいる。少し気持ちの集中を高めなければならない。

2022-9-13:査読コメントに対する返答(日本語)。論文がpublishされるまでの過程の中で、もっとも気に進まない工程。

2022-9-15:査読コメントに対する返答(日本語)。一人目の査読者は、自分の経験のみに基づいた言いがかりのようなコメント。言い返したいのを抑えつつ、相手の意見を尊重しながらもこちらの主張もデータを交えながら返答。このやりとりをエディターも見ている。

2022-9-16:査読コメントに対する返答(日本語)。二人目の査読者は、コメントで修正すべき点が明快だった。それに加え、自分の考えた二つの術式の違いについて、とても明快に説明してくれていた。この違いは自分でも気づいていたものの、論文内では別の観点で違いを説明してしまっていたため、論旨が分かりにくくなっていたのだが、その点を、この査読者はたった一度の査読の機会に見抜いたのだった! 確かにこの査読者が指摘した観点で術式の違いを説明した方が論旨がはっきりする。これはとてもありがたい指摘だ。

2022-9-17:FAOからメール。各査読コメントとその横に返答欄と論文内での修正を書く欄が付いた一覧表が、Wordファイルで送られてきた(FAOの論文のリビジョンは、この表に記入するスタイルを取っている)。さっそくそれぞれの査読者に対応する部分を青、緑に色分け、今まで書いた分の返答を記入。

2022-9-18:査読コメントに対する返答。表を埋める形式だと、作業が進んでいるのを実感できるので楽。ただ、二人目の査読者は鋭い。こちらが引っかかることがありながらも書いている部分をしっかり指摘してくる。「その理由からはその結論は導き出せない」とか「それは憶測に基づいているので、~の場合も成り立つかどうかは疑わしい」など。

2022-9-20:相変わらず査読コメントに対する返答と修正。だいぶ目途が立ってきた。

2022-9-21:査読コメントに対する返答。

2022-9-22:査読コメントに対する返答。主に第一査読者のコメントに対して。たびたびニュートンの「自分の意見を通したいなら、相手を怒らせないことだ」という金言が思い浮かぶ。

2022-9-23:査読コメントに対する返答。今日は祝日。こんなに一日中英語コメントに対して英語で返答し、論文に英文を書き加え続けていると、そのまま外国人になりそうな気になる。

2022-9-25:査読コメントに対する返答と原稿の修正。全部で62個もコメントがあるので、やってもやっても終わらない気がする。来週末までには終わらせて、Elsevierの英語添削に出さないと。

2022-9-26:査読コメントに対する返答と論文の修正。ひたすらに一覧表の穴埋め。まだ空欄が目立つ。朝(2時ごろ)も段々寒くなってきた。

2022-9-27:62個の査読コメントに対し、返答と修正をそれぞれ示さなければならないので、表では全部で124個の空欄を埋めなければならない。あと10数個。

2022-9-28:今日は有給。夏休みは取らない代わりに、こうして細切れに休むようにしている。査読コメントに対する返答と論文の修正。今日で終わるか?
それにしても、この査読コメントに対する返答は、日常生活のあらゆるストレスの中でも最上位に位置するストレスだ。鋭い指摘や痛い指摘、しつこい指摘、言いがかり的な指摘など、あらゆる指摘に対して、ベストな回答を、しかも英語でひねり出さなければならない。いい加減に返答したり逃げたりしたら”Reject”が待っている。いくら答えたくなくても、1問たりとも未回答では済まされない。刻々と期日も迫ってくる。。
それでも論文の査読を受けてよかったと思うことは、自分では考えても見なかった指摘を受けることだ。今回の論文でも、自分の中では無意識に「仕方がない」と思っていた、病期(グレード)が進行すると背屈角度が落ちることに関し、査読者2は、「グレードが進むにつれて治療成績が落ちている」と見なしていた。そう言われれば確かにそうだ。するとそれをきっかけとして、ではグレードの進んだ強剛母趾でも、グレードが進んでいない強剛母趾と同等の背屈角度になるようにするためにはどう改善すればよいのか考える。決して治療法に「これでよい」などない。このように治療成績を論文として出し、同業の査読者から自分の見落としていた点の指摘を受け、それを契機にさらに考察する…という繰り返しこそが、治療をよりよいものとしていく最良の方法だろう。
とりあえずすべての空欄は埋めた。ただ、その回答が本当に適切か検討していないし、訂正によってアブストラクトは大幅に字数オーバーになってしまっているし、直すところはたくさんある。今日は疲れたのでここでおしまい。

2022-9-29:査読コメントに対する返答と原稿の修正箇所の見直し。一度目に苦労したからか、意外とすいすい見直しが進んだ。カルテを見て追加のデータ集計(スポーツ活動について)。

2022-9-30:査読コメントに対する返答と原稿の修正箇所の見直し。査読者の要求を全面的に受け入れることによって、論文の独りよがりな部分が改善され、だいぶ科学的になったような気がする。

2022-10-1:ひとまず完成。本文が4500語に対し、査読への回答が6200語。このままではElsevierに字数オーバーで添削してもらえない可能性があるので、重複する記述をカットした添削用のファイルを作る必要がある。仕事の後、気合でファイルを作成、修正原稿の最後に貼り付けて、Elsevier language editing serviceの英語添削に提出。返却は10月7日予定。

2022-10-6:Elsevierから添削の返却。今回はちょっと多めなはずだったが、それでも期日前に返却された。いつも感心するが仕事が早い!早速添削を見ながら論文と査読に対するコメントの手直し。提出用のファイルを整えて、FAOに再提出。どうなるか。

2022-10-8:”Status”は”Awaiting Admin Processing”。

2022-10-9:”Status”が”Under Review”に。

2022-10-10:”Status”が”Awaiting Reviewer Assignment”に。

2022-10-14:”Status”が”Awaiting Reviewer Scores”に。

2022-10-29:”Status”が”Awaiting AE Recommendation”に。

2022-10-30:”Status”が”Awaiting EIC Decision”に。

2022-11-1:FAOの編集長からメール。前回の査読者1は”Accept After Minor Revision Without Re-review”、査読者2は”Accept”だった。査読者1からまたいくつか指摘があったので、そこを直せばAcceptになりそう。さっそく指摘に対する対応の検討。まずは日本足の外科学会スコアの評価項目を図か表にせよという課題。表は個数制限に達しているので、図にして対処することに。Illustratorで作成。

2022-11-3:今日から日本足の外科学会学術集会。学会場の広いスペースで聞きたい発表や講演の合間の時間に論文作業。途中、仲良しの小松史先生@ひたちなか小松整形外科医院に声を掛けられ、しばし会話。査読者1から指摘された箇所のチェック。日本人なら「その位推測して下さい」の一言で済ませたくなるような指摘。しかし英語論文ではclarity不足として要求を飲まざるを得ない。アクセプトは近いのだ。

2022-11-4:FAOから査読に対する返答を記入する表が送られてきた。まず論文を修正したのち、査読に対する返答の作成。今回は質問が13個と少ないため、ほぼ終了した。査読者1の指摘は一見言いがかりに思えるものが多いが、それでも相手の意向を反映するように修正すると、論文が少しよくなった気がする。

2022-11-5:昨日で足の外科学会は終了。今日家に戻る。松山空港で飛行機を待ちながら、論文の修正部と査読に対する返答の見直し。とりあえず大丈夫そうなので、Elsevier Language Editing Servicesに英語添削のため提出。
査読者1は変な言いがかりのような指摘ばかりしてくるのに、その要求を受け入れるとなぜか文章が良くなるのか不思議でならなかったが、その理由がやっと分かった。査読者1は査読コメントの英語からして明らかに非ネイティブで、査読者2はネイティブだった。査読者2が気にしないところを査読者1はいちいちしつこく指摘してきたが、ネイティブだと非ネイティブの書いた多少の英語の分かりにくさは”察して”くれるのに対し、非ネイティブはそのような分かりにくさに対して手厳しいのである。だからこちらにしてみれば、査読者1が指摘してくることに対し、最初は「なんでこんな英語も分からないんだ!?」と憤りを感じるのだが、やはりそこには多少なりとも分かりにくさが含まれているので、改めてそこを推敲すると、確かに改善されるのである。

2022-11-9:夕方にElsevierから「英語添削が終わりました」のメール。いつもなら明日の朝に持ち越すところだが、一刻も早くアクセプトしてほしいので、仕事が終わってから添削が終わった原稿を提出用に修正し、さらに査読に対するコメントを提出用の表に書き写し、提出へ。投稿し慣れているジャーナルなので、投稿のときのピットフォール:1. Abstract 内のサブセクション(Background、Methods、Results、Conclusion)を記入する囲みにその通りに記入すると、確認PDFではMethods以下がすべて消えてしまうので、Background欄にAbstractすべてを記入した上で、Methods以下も埋めなければならない、2. カバーレターの記入欄と添付ファイルをこの順番に処理しないと「カバレターファイルが提出されていません」の表示が出てしまう、3. Wordファイルが確認PDFファイルに変換される際に行番号がずれるので、それを見て査読に対するコメントの表に書かれた行番号を修正しなおさなければならない、も承知している。差し替えの原稿やら画像ファイルやらをアップロードしながら、特に問題なく2時間程度で提出完了。アクセプトお願いします!

2022-11-10:”Status”は”Awaiting Admin Processing”。

2022-11-22:FAOからアクセプトのメール。とりあえずよかった。。
この論文の道のりは全般的に苦しく、アクセプトされる前には「アクセプトされたらこんな論文日記を書こう」と苦しかったことを吐露する内容を考えていたが、アクセプトのメールを見たら忘れてしまった。この「苦しかったことはすぐに忘れる」というのは自分の中で重要な特性だと思っている。目標が達成されたのに、いつまでも苦しかったことを覚えておく必要もないだろう。
メールの中で、例によってまたビデオの提出の勧誘があった。足底腱膜炎の論文でも動画を出したが、今年FAOに掲載された論文の中で動画を併せて提出したのは自分だけなため、いつまでもFAOのホームページ内の動画ページを開くとすぐに自分のビデオが出るという状態が続いていて、おかげで今日現在、論文のダウンロード数が579になっている。自分の考えた術式の布教活動には動画はとても有効なので、今回も作ろう。
今回、自分の書いた論文が、アメリカ足の外科学会(American Orthopaedic Foot & Ankle Society, AOFAS)の発行する雑誌であるFAOに載ったのは意味のあることだと自分では思っている。強剛母趾に対する骨切り術は、ヨーロッパの足の外科医、アメリカの足病医(podiatrist)の中では広まっているものの、アメリカの足の外科医の中では広まっておらず、あいかわらず骨棘切除(cheilectomy)や関節固定などが行われている。これは歴史的な術式の変遷の中で残った”負の遺産”と自分は考えているが、その牙城に切り込むことができた(今までの強剛母趾に対する骨切り術の論文はほとんど、ヨーロッパの雑誌かアメリカのpodiatrist運営の雑誌にアクセプトされている)。この論文とビデオによって、少しずつこの”負の遺産”が切り崩されていくことを期待している。

2022-11-23:FAOからメール。今後の手続きについての通知。1週間以内に出版社SAGEから届くメール内のリンクをたどってオープンアクセス寄稿者契約を結ぶと、記事の公開に向けての準備が始まり、その2週後に届く記事の校正をチェックして返送すると、記事はオープンアクセスで公開されると。ぎりぎり年内に公開されるか。

2022-11-25:FAOにツイッター用のサマリー(280文字以内)とビデオ作成の意思があることをメール。60日以内(できれば20日以内)にビデオを作成しなければならない。

2022-11-26:SAGEからオープンアクセス寄稿者契約に関するメール。メール内のリンクに行き、ライセンスにサイン、さらに論文処理手数料を誰が支払うか指定、するとすぐさまSAGEからメールが来て、記事公開に向けての準備を始めますと。支払いをクレジットカードでしようとするも、前回同様、やはりブロックされてしまう。銀行行き決定。再来週の有給で支払いに行こう(支払期限12月25日まで)。

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